さて、CG制作を学ぶために専門学校に入った松浦ですが、
東京の寮に引っ越していました。
寮で友人もできて、初めての都会暮らし(一人暮らしではないけど)
にウキウキしつつ、ついに登校日。
夢にまで見過ぎて、コレ夢なんじゃない?と思いながら、
専門学校の門…はなかったので扉をくぐりました。
そこはホワイトボードとPCのある教室。
クラスメイトは服装からして個性的で、大学の同級生たちとは全然違います。
先生も……なんかタレントさんみたいな可愛い…え、ホントに先生…??
と、最初からかなりビックリした私でしたが、
みんな好きなものが一緒だったので、すぐに馴染みました。
そこで過ごした一年は、今思い返すと喜びと痛みが入り混じった
ものになりました。
学びたいことを一日中学べる環境が幸せで、おそらく人生で一番充実していました。
周りは高卒が多く、私はちょっと浮いていたかもしれませんが、
そんなことで壁を作らず、クラスメイトはみんな仲良くしてくれて。
中学はいじめにあい、高校は登校拒否だった私にとって、
そこでの生活は、これが青春かあ~…と思えるような楽しいものでした。
それに、同じ目標を持った意欲のある人たちが集まると凄いです。
誰かが凄いインパクトの作品を仕上げると、みんなが刺激されて
どんどん上達していくんですね。
そんな充実した毎日を送っていた松浦ですが…
しかし………
数か月経つと、その熱意もだんだん下火になり…
半年を過ぎた頃には、クラスメイトの高いテンションについていけなくなり…
まるで自分が、何をやっても火が付かない、壊れたライターになってしまったかのような
違和感を覚えるようになっていました。
よくよく考えてみると、CGを創る人になりたいと燃えていたのは4年以上前のこと…
一度消えた火をもう一度付けてみたけど、
それは未練があって…やり残したことだから…という中途半端な気持ちが着火点で。
4年前の自分と今の自分の間には、時間の長さとともに
気持ちにもブランクが空いていたのでした…
…それが違和感の正体か。
……そりゃあ長続きしないわ。
残りの半年間は、周りの楽しそうな空気に胸が痛かったです。
何だか場違いなところにいる気がして…
クラスメイトにもこんなこと言えなくて…
会社の説明会なども行ってみましたが、
この業界は残業が当たり前…社員の皆さんは不眠不休で戦っているようで
(私はこんなゾンビになるために就職するのか…)
と、大変失礼ながら思ってしまいました(皆さん楽しそうではあったのですが)
結局年度の終わりで慣れない都会暮らしとストレスで
健康面に問題が生じてしまった結果、
私は実家に戻ることになったのでした……
NEXT⇒………で、どうなった???
